にゃるもの英語日誌

英語マスター目指して日々勉強中

enoughを名詞として使うとき

enoughは大抵形容詞として使われますが、have enough of〜 「〜はもうたくさんだ、うんざりだ」というフレーズで名詞の役割を果たすこともあります。

ex)

Enough of this foolish talk. 

これは先頭にI have が省略されていると考えられますね。

 

これって形容詞じゃなかったの?名詞じゃなかったの?と疑問に思って辞書を引くと違う品詞としても使えるといった発見が多く、初歩的な単語であってもまだまだ知らない事だらけです(_ _)

 

“if possible”などの副詞節の慣用的な省略

副詞節〈接続詞+S+be動詞〉の 〈S+be動詞〉は主語が主節の主語と同じ時省略できるというルールは前回説明致しました。

ex)

When (I was) young, I would often go fishing.

しかし、主語が一致していないにも関わらず省略されるパターンがあります。

ex)

If (it is) possible, can you talk about that in the next meeting?

 

これは英語も日本語同様、繰り返さなくても理解できたり、なくても理解できる場合、省略して簡潔な文にすることができるからです。

こういうケースは慣用的にいくつか決まっているのでパターンとして覚えましょう。

if possible(もし可能なら) / if any(もしあれば/たとえあるとしても【数量】) / if ever(たとえあるとしても) 【頻度】/ if anything(どちらかといえば) / if so(もしそうなら) / is not(もしそうじゃなければ) / however hard(どんなに大変でも)

ex)

Correct mistakes, if any.

There are few, if any, mistakes in his composition.

He seldom, if ever, goes to the cinema.

He is, if anything, the romantic type.

Do you have any ideas? If so, I'd love to hear from you.

You'll cook tonight. If not you'll get some food.

Don't give up however hard.

 

if any, if ever, if anything に関しては、省略されているのがbe動詞ですらなくthere is構文になりますが、慣用的表現として暗記してしまいましょう。

副詞節のwhere

whereと言えば、関係副詞のwhereばかり述べられがちですが、whenと同じように普通に副詞節として使うこともしばしばあります。

"Where there's a will, there's a way."(意思のある場所に道は開ける)

この有名なことわざも副詞節のwhereとして解釈することが出来ます。

 

また、"where possible" という言葉も目にすることがあるかと思いますが、これも副詞節のwhere として解釈できます。(if possibleやwhen possibleの方がメジャーかと思いますが、どれも同じ意味です。)

例文

We must do our best to remove all trash and signs of human use where possible.

 

副詞節〈接続詞+S+be動詞〉の 〈S+be動詞〉は主語が主節の主語と同じ時省略できるというルールがありますが、今回のwhere (it is) possibleのように、意味が分かりきっている時には主語が一致しなくても省略できます。これはパターンが決まっているので、後日慣用表現としてまとめようと思います。

 

 

worth/worthwhile/worthyの違い

"worth" "worthwhile " "worthy"

この3つの形容詞ですが、意味合いがそれぞれ違くてややこしいので簡単に違いをまとめてみました。

 

まずは前回の記事でも書いた"worth"です。

これは単純に、「その物や事自体に価値がある」時に使います。

例文

This used car is worth 5000 dollars.

"worth"は文法的にも特殊なので、詳しくは別記事をご覧下さい。

https://nyarumo-eng.hatenadiary.com/entry/2023/05/15/192235

 

次に"worthwhile"です。

これは「やりがいがある、時間・金・労力をかける価値がある」という意味合いで使います。

例文

My job is worthwhile.

It's worthwhile to read this book.(仮主語it +toV)

=It's worthwhile reading this book.(仮主語it+-ing)

また、worth one's whileという言い方もあり、これもworthwhileと同じで「〜の時間、〜の労力」といった意味があります。

例文

This job isn't worth my while.

 

最後に"worthy"です。"worthy"は「〜にふさわしい、〜に値する」という意味合いです。(ネガティブな意味にも使えます。) 動詞のdeserveでも言い換えができます。

例文 

You are worthy of praise.

=You deserve praise.

 

The crime is worthy of the death penalty.

=The crime deserves the death penalty.

 

He is worthy of winning the tournament.

=△He is worthy to win the tournament. →to不定詞の副詞的用法(文法的に間違えではないが、of -ingで言う方が一般的)

=He deserves to win the tournament.

【worthy of 名詞】という形はセットで覚えましょう。

 

"worthwhile " "worthy"は普通の形容詞なので、もちろん名詞を修飾する形(限定用法)でも使えます。

例文

This is a worthwhile job.

He is a worthy opponent.

目的語をとる形容詞”worth”

“worth”といえば「〜する価値がある」という意味の形容詞ですよね。

 

例文
This is worth little.
This used car is worth 5000 dollars.


しかし、文法にうるさい人だとこんな疑問が湧くはず。

“worth”って形容詞なのになんで後ろに名詞がくるんだ?
形容詞は補語か名詞の修飾語にしかなれないはず。


どうやら”worth”は、目的語を後ろにとることができる特殊な形容詞らしいです。
前置詞的な要素を持つ形容詞ということですね。

そのため形容詞なのに関わらず、語尾にもってくることができません。

 Visiting there is worth.

→ It’s worth visiting there.
=It’s worth it to visit there.

 

感覚で覚えろというやつでしょうか。

文法に神経質な身としては、こういうイレギュラーなパターンに出くわすたびにモヤモヤしますw

ちなみに比較級だとこのような語順になります。

 

This is worth more than gold.

The property was worth five times more than its initial price.

This painting is worth as much as his fortune.